知財コミュニケーション研究所代表の新井信昭です。
このブログを読んで知財コミュニケーション力をアップさせてください。
「日本の大学には良いシーズがあるのに、外国の研究所にお金をたくさん出している。全く見る目がない」
と不満を口にするのは、
ノーベル賞を受賞する本庶佑先生(2018年10月23日(火)付け日本経済新聞)
記事は、最初の時期に共同研究を断わってきた小野薬品を引き合いに出しています。
著書『iPod特許侵害訴訟』で私は、
個人発明家の発明を上手に活用できない日本企業について皮肉ったが、
本庶先生の指摘はこれと構造が似ているように思う。
「全く」ないとは全く思っていないが、日本企業には目利き力を磨き直す余地はありそうだ。
欧米のシーズについての投資案件なら説得しやすい。
なぜなら、企業内に欧米の方が進んでいるという欧米びいきや先入観があるから、と聞いたことがある。
日本企業にも日本のシーズの良さに目をつける人は少なくないはず。
だけどその人がお金を出すわけではないから、決定権を持つ経営者層を説得しなければならない。
欧米びいきや先入観を乗り越えるだけの説得力をもったコミュニケーションが必要。
コミュニケーション力をアップさせることが何よりの処方箋なのだと思う。
本日も素晴らしい一日でありますように。
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