大事なことを先に言う

 

知財コミュニケーション研究所代表の新井信昭です。

 

 

「JR京浜東北線大森・蒲田間で生じた沿線火事の影響のため、この電車は5分ほど遅れて運転しています」

 

というような車内アナウンスを聞くことがあります。

 

こうしたらどうでしょう?

 

「この電車は、5分ほど遅れて運転しています。JR京浜東北線大森・蒲田間で生じた沿線火事の影響のためです」と。

 

乗客が一番知りたいのは、どこで沿線火事が起きたかよりも、「5分ほど遅れ」て運転していることのはず。

だったら、最初に言ってくれたほうが、乗客としてはありがたいし、それで足りる。

業務連絡の意味もあるのかもしれないが、

乗客にとっては沿線火事の場所まで聞く必要がない人がほとんど。

まして、SNSの情報のほうが正確です。

 

これ、オリンピックまでに直しましょうよ。

 

 

と、思っていたら、やはりそういう指摘はあるようです。

 

日本語教室を運営する企業組合「にほんごの会」が首都圏の鉄道のアナウンスを調べたところ、

文章が長かったり敬語が多かったりしてわかりにくいことが浮き彫りになったと報じています(毎日新聞2018年6月4日)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私たちが知財の話をするときも同じ。

 

新規性喪失の例外について、特許庁ホームページには、

「平成30年2月27日に閣議決定された「不正競争防止法等の一部を改正する法律案」が、

平成30年5月23日に可決・成立しました。

この法律は、平成30年5月30日に公布され、

改正特許法第30条の規定については、平成30年6月9日に施行されることとなりました。

本改正により、新規性喪失の例外期間は6か月から1年に延長されます」

とありますが、

 

私たちが説明するときは、

「6か月だった例外期間が1年になりました。平成30年6月9日から後の出願に適用されます。

ただ、平成29年12月8日までに公開された発明は6か月が適用されるので、注意が必要です」

のようにすると分かりやすいし、これで十分です。

 

 

本日も素晴らしい日でありますように。